”SAKURA” POP UP
マイレア邸の子供たち
2020年04月22日

”SAKURA” POP UP
Johanna Gullichsen at Artek Tokyo
2020年4月1日(水)より、フィンランドを代表するテキスタイルブランドであるヨハンナ・グリクセンの”SAKURA” POP UP Johanna Gullichsen at Artek TokyoをArtek Tokyo StoreとArtek Webstoreで同時に開催します。日本に暮らすすべての皆様に、アルテックとヨハンナ・グリクセンより、オンラインでの特別コンテンツとしてヨハンナ・グリクセン本人が語る限定ストーリー「マイレア邸の子供たち」をご用意しました。ヨハンナ・グリクセンのデザイナーである、ヨハンナ・グリクセンの祖母は、アルヴァ・アアルトらとともにアルテックを立ち上げたマイレ・グリクセンです。マイレ・グリクセンは、アルテックの「アート」の分野を牽引した人物で、1950年にはギャラリーアルテックを創設し、ディレクターを務めました。また、マイレ・グリクセンと、その夫ハッリのためにアアルト夫妻が手掛けたマイレア邸は、20世紀建築の中でも類を見ない傑作住宅として知られています。実際には日本を訪れたことのなかったアルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトですが、マイレア邸を設計する際、内装などは日本家屋から着想を得てデザインしたと言われています。
マイレ・グリクセンとマイレア邸で豊かな感性を培ったヨハンナ・グリクセンは、1986年よりテキスタイルデザイナーとして活動を始めました。北欧のテキスタイルの伝統を新たな視点で解釈し続け、流行し消費されるのではない「真に価値あるデザイン」を現代において追求するヨハンナ・グリクセンは、アルテックと同じ哲学を共有するブランドです。20世紀を代表する名作建築も、幼い頃のヨハンナ・グリクセンにとっては、祖母であるマイレ・グリクセンとの思い出が詰まった場所でした。ヨハンナ・グリクセン本人がその思い出を語ってくれました。
マイレア邸の子供たち
マイレア邸の冬
子供たちのクリスマス
ヨハンナ・グリクセンは、幼い頃のクリスマスを祖母のマイレ・グリクセンとともにマイレア邸で過ごしていました。マイレア邸のドアをくぐった時、まるで包み込まれるかのように漂う木の香り、暖炉の煙、美味しい料理の匂い。ヨハンナ・グリクセンが遠き愛しき日々を思い出す時、そんな香りがほのかに蘇ってきます。
一階の図書室には、本棚に取り付けられた梯子があり、子供たちはまるでスパイのように梯子に登り、リビングルームで何が起こっているかを覗き見していました。図書室のチェス盤のチェスの駒の1つには、ヨハンナ・グリクセンがふざけてつけた歯型が残っています。
クリスマスのマイレア邸は親戚の子供たちでいっぱいでした。
「私達一族のクリスマスの伝統は今も続いています。クリスマスにはたくさんの子供たちがマイレア邸に集まってきます。」ーヨハンナ・グリクセン
「冬の家、私の記憶の中のマイレア邸はそんなイメージです。」ーヨハンナ・グリクセン
登って降りて絵を描いて
子供の遊び場
アルヴァ・アアルトの設計により、マイレア邸の階段脇に配されたたくさんの細い木柱は、子供たちにとってはクライミングにぴったり。子供たちは隙間をすり抜けたり、ぶら下がって遊びました。
今やヨハンナ・グリクセンが隠れることができる場所とえば階段の下くらいですが、子供達にとってはマイレア邸のすべてが格好の遊び場でした。
2階にはベッドルームと、子供たちが登って遊べる木製の肋木やブランコのあるプレイルームがあります。
「マイレア邸に収集されていた数々のアートは、孫である私達に大きな影響を与えたと思います。この写真は二階にある子供用のプレイルームです。ここはプライベートエリアとして、マイレア邸のガイドツアーでも立ち入ることができません。壁に飾られている子供の絵のいくつかは私が幼い頃に描いたものです。」ーヨハンナ・グリクセン
「マイレア邸に泊まっている子供たちが何かを閃いて新しい絵を描いたら、壁には絵が増えていきます。アルヴァ・アアルトが設計した丸い天窓の下で、円形テーブルに腰かけてお絵かきをしたものです。」ーヨハンナ・グリクセン
「屋根の上に行くことは禁止されていましたが、もちろん私たちはそんな言いつけ守りませんでした。」ーヨハンナ・グリクセン
マイレア邸の夏
太陽の光を浴びて
夏になると、皆で近くのウーテリの海岸まで泳ぎにいきました。マイレア邸の庭には大きなプールがありますが、夏でもプールの水はとても冷たく、泳ぎたいと思う人は誰もいませんでした。しかし、マイレア邸の中庭にある高台のテラスでは存分に日光浴を楽しむことができました。
「この写真は少年だったころの父と、2020年3月に同じ場所で撮影した私の近影です。」ーヨハンナ・グリクセン
ヨハンナ・グリクセンの記憶の中の祖母、マイレ・グリクセンはいつも忙しく仕事をしていました。朝一番で電話を受け、ベッドの上で朝食を食べながらその電話に対応します。また、特に記憶に残っているのは、チャリンチャリンという金属音。それは、マイレ・グリクセンが家中を歩き回ったり、階下の仕事場でタイプのキーを叩いている時のブレスレットの鳴る音でした。
Photographs:Johanna Gullichsen, Gullichsen Family and Anton Suchsdorff
Text:Mila Pentti (edit.): Fine Finland - a country full of the unexpected, Aho & Aho 2020 and Johanna Gullichsen (quote)
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