Artek Compact Home Office
実用性に美しさと彩りを添える

リモートワークの一般化
ホームオフィスを整える

世界的なパンデミックを経た今日、働き方はますます多様化し、完全リモートワーク、またはリモートワークと出社を選べるハイブリット型を推奨する企業も多く、「家から働く」ことは一般的な形として続いていくでしょう。とはいえ、機能的かつ魅力的なホームオフィスづくりは、特に空間のサイズが限られる都市部において決して簡単なことではありません。

アアルト夫妻の挑戦
大規模な建築と小さな居住空間

都市部で働く人が急速に増えた1920年代から1930年代にかけて、アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトは、小さな居住空間のプロジェクトに携わっていました。また、並行して、ヘルシンキ郊外に自邸兼スタジオを建設中でした。ヴィープリ図書館やパイミオサナトリウムなど大規模な建築プロジェクトとコンパクトな居住空間双方のために、アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトは汎用性の高い軽量な木製家具のデザインを始めました。

スタッキング可能な「スツール 60」や「L-レッグ」を応用した多用途に使えるアアルトテーブルなどは、フィンランドの住まい、学校、公共施設などあらゆる場所で当時から使われ、現在でもアルテックの製品コレクションの中核を担っています。1946年に学生寮「ドムス アカデミカ」のためにデザインされたイルマリ・タピオヴァーラの「ドムス チェア」から、2015年に発表されたロナン&エルワン・ブルレックによる「カアリ」シリーズ、2018年にTAFスタジオがデザインした「アトリエ チェア」まで、機能性と美を兼ね備えたアルテック製品は、現代のホームオフィスにおいても頼りになる存在です。

例えば、ロナン&エルワン・ブルレックによる「カアリ」シリーズのデスクや壁付けシェルフ・デスクは、空間を有効に活用し、時にデスクと収納という複数の機能を同時に果たしてくれます。また、アルヴァ・アアルトらしい流れるようなフォムの「100 パーティション」は、プライベート空間を確保する部屋の間仕切りとして、オンライン会議の素敵な背景として、そこに設置するだけでいつものホームオフィス空間が魅力的になるでしょう。

実用性に美しさや彩りを添えること、それが住まいと暮らし全体をより良くするポイントです。高い生産性とワークライフバランスを考慮したホームオフィスは、面積、場所、条件に関わらずどのような住空間においても実現することができます。アルテックは、この春、理想のホームオフィスをシュミレーションできるデジタルツールを作りました。間もなくオンラインからお試しいただけるデジタルツールがあなたのホームオフィス改革の心強い味方になれることを願っています。

Main photo: Kazuhiro Shiraishi