イベントレポート：アルテック+マリメッコが作り上げる特別な空間

2025年10月15日は、アルテックの90回目の誕生日であり創業記念日でした。フィンランドの Artek Helsiniki や、表参道の Artek Tokyo をはじめ、各地のアルテック取り扱い店舗が、それぞれの形で90周年を祝いました。これまでさまざまな節目をともに祝ってきた、DOVER STREET MARKET GINZA では、この日から 2週間のアルテック90周年を祝う展示・販売がスタートするとともに、1日だけの特別なイベントが、7階の Rose Bakery Ginza にて開催されました。その美しいセッティングと温かくも熱気に包まれた会場のムードをレポートでお届けします。

アルテックとマリメッコによる
1日だけのセッティング

アルテック90周年のアニバーサリー製品である「アルテック + マリメッコ」シリーズも、10月15日に日本発売を迎えました。この日のために、本シリーズにラインナップされた3種類のパターンのファブリックが用意され、会場を華やかに彩りました。セイレーニとキヴェットのファブリックは、現在すでに販売されていないカラーで特別に製作されました。

「アルテック + マリメッコ」シリーズ

高さ2メートルに及ぶファブリックパネルが壁に設置され、円形や長方形、正方形のアアルトテーブルの上には、マリメッコのフラワーベースにカラフルなお花がいけられました。空間構成を担当した、マリメッコのデザイナーからは、「ひとつの花瓶に対して、そのテーブルとファブリックに合う1種類のお花を選んで構成してください。それだけがリクエストです」というメッセージがありました。

自然だけど矛盾する
驚きに満ちたシリーズの誕生

アルテックとマリメッコ。まるで友人同士のような、フィンランドデザインを象徴する2つのブランドによるコラボレーションの始まりは、とても自然な流れでした。しかし、構想してから完成までは、3年の月日を要しました。おそらくほとんどの人が、テキスタイルをアルテックの製品に使ったコラボレーションを想像したことでしょう。でも私たちは、それはしたくなかった。『自然なのに矛盾があるもの』で皆さんを驚かせたかったのです。