エリッサ・アアルト:アアルトの遺志を継ぐ人
エリッサ・アアルト(1922-1994)は、フィンランドの建築家でありデザイナーです。1949年にヘルシンキ大学の建築学科を卒業後、アルヴァ・アアルトの建築事務所に入社。アイノ・アアルトが早すぎる死を迎えた後、エリッサ・アアルトとアルヴァ・アアルトは1952年に夫婦となります。また、現代においてもアルテックを代表するテキスタイルデザインのひとつであるアルファベットの「H」が無数に並ぶ<H55>をデザインしています。アルヴァ・アアルトが1976年にこの世を去ってからは、事務所をムンキニエミに移し、アアルトの残した設計図面やデザイン、資料などを保存、管理することに注力しました。エリッサ・アアルトの努力が実り、Essen Opera Houseなどのプロジェクトは長い年月を経て完成しました。彼女はまた、アアルトの代表的な建築であるRovaniemi Town Hallなどの改築や修復のプロジェクトにも関わっていました。