「キルシカンクッカ」 日本の伝統的な技術によって蘇るアイノ・アアルトのテキスタイル

日本への親愛と敬意から生まれた
「桜の花」を意味するテキスタイル
80年以上の時を越え、アイノ・アアルトが描いた「桜の花」が日本の地に蘇ります
1933年頃、アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトは、当時、駐フィンランド公使館一等書記官であった市河彦太郎、かよ子夫妻と出会い、深い親交を結んでいました。かよ子夫人から桜の花をモチーフにした絹の生地を贈られたアイノ・アアルトは、その時の喜びと日本のテキスタイルデザインへの敬意から、桜の花をモチーフとした Kirsikankukka(キルシカンクッカ)のファブリックをデザインしました。「キルシカンクッカ」はフィンランド語で「桜の花」を意味します。
アルテックは、日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を祝い、80年以上の時を越え、このアイノ・アアルトによるテキスタイルデザインをコットン製のファブリックとして復刻しました。
1930年代にフィンランドで生まれ、
2019年に京都の工場でついに製品化
キルシカンクッカの生地は、日本の伝統的な着物を摺る京都の工場で生産されています。生地の上にシルクスクリーンの型を規則的に、順番に配置しながら、隙間なく続いていく模様を職人の手作業により刷り上げていきます。「手捺染」と呼ばれるこのプリント方法により生じるわずかな不規則性は、このテキスタイルパターンをさらに活き活きと仕上げていきます。
暮らしをかに彩るキルシカンクッカの風呂敷も
キルシカンクッカは、テーブルクロス、カーテン、ベッドカバー、手芸など日々の暮らしの中でお使いいただけるファブリックとして、フィンランドと日本限定で販売、さらに日本限定で風呂敷も展開します。
Making of Kirsikankukka
FIN/JPNフレンドシップ コレクション
2019年、日本とフィンランドは外交関係樹立100周年を迎えます。豊かな自然、本質への探求、静寂を愛する心 ― 100年の年月の中、遠く離れた2つの国は、共通する価値観を感じ、互いに尊敬と親愛を育んできました。アルテックは、まるでソウルメイトのように価値観を共有する両国のための「FIN/JPNフレンドシップ コレクション」を発表しました。FIN/JPNフレンドシップコレクションは、両国に古くから伝わる伝統技術と現代における最新のデザインを融合した製品のシリーズです。
FIN/JPN フレンドシップ コレクションについてさらに詳しくはこちら
製品を見る
キルシカンクッカ
デザイナー:アイノ・アアルト
年:1930s